逆ナン

“逆ナン”されて酩酊…大手新聞社元幹部、悪夢の2日間 産経新聞 2011/12/03 18:20

ここはどこ?おぼろげな意識の中で…
「もう、帰りたい…。帰りたい!」
今年4月23日の深夜、東京・新宿のホテル内。混濁する意識の中で、男性は必死に声を絞り出した。昼間なのか、夜中なのか。ここがどこなのかさえ分からない。状況がのみこめないまま、やがて、また意識を失った。
どれだけ時間がたったか、男性が目を覚ますと、そこはタクシーの中だった。時刻は24日午前2時過ぎ、池袋周辺を走っているようだ。頭が重く、目の焦点も定まらない。
そのとき、携帯電話が鳴った。「どこにいますか!?」。電話の主は埼玉県警の警察官。男性は21日深夜から数日間、行方不明になっていたことを告げられた。
「いったい、何があったのか…」
男性は3月に40年近く勤め上げた大手新聞社を退職したばかりだった。タクシーの中で目を覚ます2日前、退職祝いと引き継ぎを兼ねて同僚らと東京・銀座で深夜まで酒を飲んだことは覚えている。だが、同僚と別れた後の記憶は、ぷっつり途絶えていた。
男性は、状況を飲み込めないまま埼玉県警川越署に向かった。県警などで調べた結果、男性の体内からは睡眠導入剤の成分を検出され、退職金などが振り込まれていた複数の金融口座から、計1650万円が引き出されていることが判明した。
何らかの事件に巻き込まれたのは確かなようだったが、何があったのか、この時点では、謎に包まれていたままだった。

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